大学を卒業して、設計事務所で設計監理の仕事をしたのがキャリアの始まりです。
そこでは建設業界の課題である、夜遅くまで事務作業をしたり、休日返上で稼働する現場をたくさん見てきました。
こうした現状を目の当たりにして、ITを活用して課題を解決できないか、と思うようになりました。
元々ものづくりが好きだったのでプログラミングに対して興味をもち、実際に手を動かしているうちにどんどんのめり込んで行きました。
平日の仕事終わりや、休日には学校に通い本格的に勉強しているうちにエンジニアとして働きたいという気持ちに傾いていきました。
設計事務所では業界紙に定期的に目を通していたので、スパイダープラスのことは知っていました。
事務所や商業施設など比較的規模の大きい物件の設計に携わっていたため、非住宅系の大規模物件で使用されているSPIDERPLUSとは共通点があることから、自分の強みを活かせるだろうと思いました。
一方でエンジニアとしては未経験での応募だったので、採用されるかは半信半疑だったのが、フタを開けてみたらありがたいことに内定をいただきました。
谷黒さんは異なる職種からエンジニアに転職してスパイダープラスに入ったとのことですね。
エンジニアとして働き始めてから、ギャップを感じたことはありましたか。
入社当初は自身が学んだことと、実務で求められることとのギャップに苦しむことが色々ありました。
独学で何かを作って動かすのとは異なり、スパイダープラスで行う開発は、建設業を通じて社会課題を解決する手段として提供しているものです。
開発を通じて社会に対してプロダクトを提供するということは求められる品質や責任の大きさは全く異なります。
こうしたギャップに当初は無力感を覚えたこともありましたが、同僚のエンジニアの皆に支えられ、なんとかやっていけるようになれました。

どんな業務を担当していますか。
私はBIMと呼ばれる、建物情報が紐づいた3DモデルをSPIDERPLUS内で活用し、現場管理に活用する機能「S+BIM(エスビム)」の開発を担当しています。
建設現場で使うお客様のお声や、実際に直面する課題を踏まえてS+BIMが持つ既存の機能をさらに改良したり、新たな機能を加えていくことで、S+BIMそのものがもっと大きなものになっていくように取り組んでいます。
建設業で従事した経験が日々の仕事に活きていると感じることはありますか。
物理的なものを扱う建築設計と質量のないものを扱うソフトウェア開発の仕事は全然違うものだと実感しています。
ただ、プロダクト開発の場面で実際のユースケースや課題をチームメンバーやビジネスサイドと打ち合わせて仕様を決めるときに、設計・監理の経験から意見したりすることもあり、そのような場面では当時の経験が活きていることがあるかもしれません。
スパイダープラスの開発組織で働く楽しさは何ですか。
BIMチームではサービスの安定性や柔軟性に繋がる技術を積極的に採用しています。
こうした新しい技術に対してチャレンジすることは楽しいです。
特に私が担当しているS+BIMは開発する上での複雑さが多く、勉強になることが多いです。
また、スパイダープラスで働く人は職種問わず人柄の多い人ばかりだと思っています。
特にBIMチームはメンバー同士の関係性がとても良く、エンジニアが力を出せる環境を整えることに人一倍熱心で、技術について何か新たに知るとすぐに共有する文化があります。
このような開発体験を通じて建設業に対して貢献できることも、スパイダープラスでしか体験できないことだと思っています。
今後の抱負をお聞かせください。
チームとして成長し、S+BIMをより大きなサービスにしていくことです。
SaaSの世界では建設とは違い、リリースした後もプロダクトを継続的にメンテナンスしたり、機能追加して行く必要があります。
これまでスパイダープラスでエンジニアのキャリアをスタートし、周りの人たちに支えられながら、様々なことに挑戦し、成長することができました。
これからはチームとしても成長することで、より社会に対してインパクトがあるプロダクトに、S+BIMを成長させていきたいと考えています。
